意外と制約の多いウエディングプランナー

ウエディングプランナーといえば、映画やドラマの題材にもなっているが、新郎新婦に対して心に残る結婚式を挙げてもらうため奮闘する人というイメージが強い。
それはそれで間違いではないのだが、夢を抱きすぎてその職につくとギャップに少しがっかりするかもしれない。

ほとんどのウエディングプランナーは特定の式場と専属契約を結んでおり、その式場の利益を優先せざるをえないのだ。
したがって、こういうことがしたいという新郎新婦からの要望があっても、式場側が用意しているもの以上のプランを提案することはできないのだ。
逆に、どうしても既存のプラン以外の演出なり、イベントなりをやりたいと言われれば、式場の利益を守るために特別料金を徴収しなければならなくなるのだ。雇われの身である以上しかたがないこととはいえ、いささか夢のない話である。

しかし、映画やドラマのようなウエディングプランナーを目指そうとすれば、手段がないわけではない。それは、フリーランスになるという選択肢だ。
それならば、式場との契約に縛りを受けることもないし、新郎新婦の要望に思う存分耳を傾けることができる。式場もひとつの場所にこだわる必要もなく、その気になれば山の頂や船上での結婚式でも提案することは可能だ。

ただ、逆に言えば大きな式場は式場プランナーと個別契約を結んでいるところがほとんどなので、有名式場を抑えることは難しいだろう。
自由な分、後ろ盾がないのは厳しい点である。